漫画があればいいのだ！

原作：河本ほむらさん 作画：羽田豊隆さんの作品『幕末賭博バルバロイ』（集英社）

時は幕末・・・
江戸幕府により人々は戦を忘れ、
平和に暮らしていたのですが、
それでも雌雄を決することがある時には
「ギャンブル（賭博）」で決めていたのです。

女でありながら大御神流師範代を大御神甘楽は
男以上の剣術の腕を持ちながらも
女ということだけで侍と認めてもらえず・・・
大御神流も継げず・・・
苛立ちを抱える日々を送っていました。

そんなある日、豊臣秀という男が声をかけてきて
ギャンブルを誘ってきたのです。
甘楽の有無を確かめず一朱金と３つの壺を出し、
どの中に入っているか当てさせたのです。

すると、イカサマと見抜いた甘楽は
刀で３つの壺を切り裂き、
一朱金が無いことを問い詰めたのです。

秀は甘楽の剣の腕前を見込んで
甘楽には何の得もない話なんですが、
侍として認めさせると言いくるめ
用心棒？みたいな感じで賭場へと出向くんです。

・・・といった感じで描かれる
ギャンブルストーリーになっています。

原作が『賭ケグルイ』の河本ほむらさんなので
惹かれるストーリーになっているだけでなく、
幕末を舞台にしているので
誰でも知っている人物が登場します。

また、秀は豊臣家の末裔で
徳川家茂を「御前賭博」で倒し
将軍の座を狙っており、
かなり面白い設定になっていますので
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原作：野崎花一さん 作画：吉田史朗さんの作品『カジノグイ』（日本文芸社）

施設で育った鈴木ゲンは
まわりの悪い仲間に流されず、
真面目に生きようとしていました。

ある日、同じ施設で育った妹分の高科まゆの父親が
一千万円の借金を作り、
保証人として背負うことになってしまったのです。

何とかしたいゲンは
悪い友達がたくらむ闇カジノ強盗に加担することになるんです。

仲間たちは捕まったのですが、
ゲン１人だけがギャンブルに勝ち生き残ることに・・・
それだけか、ディーラーとして
闇カジノで働くことになるんです。

そして、大きな勝負をしかけ、
まゆの借金を返そうとしていく・・・
そんなギャンブル・ノワール作品になっています。

かなりアンダーグラウンドな世界で描かれているのですが、
引き込まれる内容になっていて、
続きが読みたくなる作品になっていますので
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原作：小高和剛さん 作画：中山敦支さんの作品『ギャンブラーズパレード』（講談社）

転校初日だというのに
登校中にカラスにおしっこをかけられ
新しい制服が汚れてしまい・・・
着替えに入ったトイレでは鍵が壊れて１時間も出られなくなり、
大遅刻をしてしまった東雲花梨。

そう、彼女は何をしても不運に見舞われる
「不運体質」の持ち主だったのです。

学校に着いたのも昼休みで
担任の蜘蛛手渚に注意されるも、
お咎めはなし・・・
でも、この学校内ではギャンブルが流行っていて、
校内でのギャンブルは校則違反だというのだけ伝えられるんです。

しかし不運体質の花梨は
ギャンブルに巻き込まれてしまい、
ギャンブルを嫌う蜘蛛手に助けられるも
成り行きで蜘蛛手が顧問をしている
賭博部に入部させられることになるんです。

実は日本ではカジノ法案が成立し、
複数企業からの共同出資により東京湾に人工島が作られ、
この島が丸ごと国営のカジノの街となっていたのです。

この島では表向きは公営カジノなのですけど、
裏では違法なカジノなども行われており、
かなり危険な島となっていたのです。

そこでは様々なチームが存在しており、
蜘蛛手も自らのチーム ピンクスパーダーを結成し、
ギャンブルする人間を懲らしめるために
他のチームをギャンブルで潰していたのです。

そこで不運体質の花梨が役に立つ・・・と
部に引き込もうとしたのですが、
花梨が他のチームにさらわれてしまい・・・

・・・といった感じで始まる
ギャンブル嫌いの教師がギャンブル依存者を倒していく
ギャンブルバトルストーリーになっています。

ギャンブル方法も特殊だけでなく、
登場人物などもかなり危険な感じがし、
どこか『賭けグルイ』の二番煎じ・・・
のようにも感じるのですが、
ギャンブル系の作品が好きな人ならハマるかも・・・

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森遊作さんの作品『夕餉はギャンブルのあとで』（日本文芸社）

闇カジノの従業員のハルイチは
ディーラーなのですけど、
自分もギャンブルが好きで、
勝つ時はとんでもなく稼ぐときもあるのですが、
負けるときには有り金すべてをなくすときも・・・

そんなハルイチなのですが、
ギャンブルと同じぐらいに食べることも好きで、
ギャンブルで大勝ちしたときや
大勝負の前の験かつぎなどにとる食事や、
負けたときなどのしょぼい食事などを描いた
ギャンブラーのグルメ事情漫画になっています。

大勝ちしたときなんかは
金に物を言わせるかのごとく
高いものを食べたりするのですが、
こちらは別に興味はなく・・・

逆に大負けしたときに
残った数千円などしかない状態で出会う
それほど高くない料理のに美味しい料理に出会ったときの
ハルイチの幸せな姿がとてもいいんですよね。

あと、料理店へ入る時にも
ギャンブラーとしての感が冴えるのか、
外れをひかないハルイチなのですが、
この運をギャンブルに活かせたら
もっと大勝ちするのでしょうけどね＾＾；

グルメとギャンブルが融合した
この作品なのですけど、
設定はかなり面白いですので、
気になった方はチェックしてみてください。

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福本伸行さんの作品『賭博堕天録カイジ ２４億脱出編』（講談社）

『賭博黙示録カイジ』の続編の続編にあたる
『賭博堕天録カイジ』も、
『和也編』『ワン・ポーカー編』、
そして今回の『２４億脱出編』と、
４作続いていることになります。

前作の『ワン・ポーカー編』では
和也との１枚だけのポーカーという
奇抜なギャンブルにかったカイジは
４億7100万円から２４億円まで増やすことに成功。

この大金を持って仲間になったマリオとチャンと共に
ここから脱出する・・・というストーリーになっています。

大金を現ナマで手にしてしまったカイジたちは、
それを手にして移動しなければならなく、
今までのギャンブルの話とは違って、
全く想像ができません。

ハラハラする展開になったりするのですけど、
なんか今までの『カイジ』シリーズとは
違った作品にも感じます。

・・・とはいえ、
またギャンブルに戻ってくるだろうと思うので、
今回のシリーズも読むつもりです。

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