漫画があればいいのだ！

山崎峰水さんの作品『ぼくたちの死体さがし』（日本文芸社）

中学生の男子３人組 乾一真（イッシン）、田安ソウタ、坂下ハルトは
２年前に行方不明になった平川アヤノを捜すために
計画を立てて夏休みに行くことにしたのです。
（そのことを知った女子の桜田リンも一緒に・・・）

実はアヤノが行方不明になった後に
仲間たちのスマホに１枚の写真が送られてきており、
そこには鉄塔と天狗姿の男が映っていたのです。

イッシンは鉄塔マニアで、
写真に写った鉄塔の場所を探し出すまで１年半かかり、
やっと行動に出たわけなのですが、
住んでいる場所からはかなり離れているのですけど、
自転車で行くことに・・・

行く途中、途中で、ハルトがＳＮＳで近況を書き込んでいると、
そのＳＮＳを見ていた１人の女性が４人の後を車でつけてきたのです。

この女性なのですが、フリージャーナリストの虎門鳴海といい、
１０年前の事件とアヤノの行方不明の事件の特徴が似ており、
４人の行動を見張りながらついてきていたのです。

訳をしった４人は鳴海と一緒に行動することになるのですけど、
アヤノの行方不明になった事件と１０年前の事件が繋がっていくんです。

・・・といった感じで描かれるサスペンス作品です。

最初は子供たちだけで友達を探すだけかと思ったのですが、
かなり面白いサスペンス漫画として楽しめます。

ちょっとネタバレ感が強い感じで描かれているのですけど、
犯人がどのようにして暴かれるのかも気になりますので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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くりきまるさんの作品『３１番目のユーリ』（竹書房）

教師になることが夢であった笹倉岳斗は
とある高校に赴任することになりました。
初日の出勤途中で、
校庭の桜の木の下に座る女子生徒をみかけ、
遅刻をして入りづらいんだ・・・と思い、
一緒に講堂へと向かい、式に参加することに・・・

岳斗は先ほどの女子生徒（伊奈波悠理）が気になり、
クラス名簿を見てみると悠理の名前があったのです。
しかし、苗字が「い」で始まるのに
３１番目として名前が書かれていたのです・・・

そのことが気になったものの、
担任の長屋先生とともに受け持つクラスに行くと、
悠理は後ろの席に座っていたので、
そのまま副担任としての挨拶をして、
この日は授業もなく帰ることに・・・

翌朝、気合を入れて学校に１番乗りをし、
担当するクラスの教室に行ってみたところ、
すでに悠理が席に座っていたんです。

岳斗は普通に会話をしていたのですが、
その後に「一番乗りだな」と長屋先生が現れたのです。
目の前に悠理がいるのにも関わらず・・・

すると、長屋先生から伝えたいことがある・・・と・・・
今、悠理が座っている席は無人の席になっており、
７年前に行方不明になった生徒の席だと語り始めたのです。
この生徒は活発で、いつか帰ってくるのでは・・・と、
席だけをそのままに残し７年が経ってしまい、
このことを知っているの当時のクラスメイトと
当時の教師のみとなっていたのです。

そう、いるはずもない女子生徒 伊奈波悠理が
岳斗には見えているんです。

・・・といった感じで始まる学園サイコホラー作品です。

岳斗は幼い頃から霊感があり、
視えざる者なども見ていたので悠理も見えたのですが、
この学園には知られていない謎がいくつもあったり、
人間関係も複雑だったりするんです。

そんな中、岳斗は悠理とコミュニケーションを取り、
事件の真相などを知ろうとするのですが、
逆に事件に巻き込まれてしまうことに・・・

霊が通う学園モノ・・・かな？なんて思ったのですが、
かなり複雑に絡んだサスペンスホラーとしても楽しめますので
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雨穴さんの著書『変な家』（飛鳥新社）

この作品を読むきっかけになったのは
漫画版の『変な家』を読んで、
なんかいいところで終わっていて、
続きが気になり買ってみました。

とある人物から家を買うのに相談された
オカルト専門ライターの主人公。
建築の知識などないのですが、
見せられた間取りにおかしい箇所があるのに気づき、
知り合いの建築設計士に相談するのですが・・・と、
漫画版と同じ感じで始まります。

漫画版から入ったので、
小説版の方が詳しく書かれているのでは？
なんて思ったのですが、ほぼ同じ・・・というか、
なんか対談形式のような感じで書かれており、
個人的には漫画版の方がわかりやすく読めました。

ただ・・・漫画版だと次の巻が出るのが
何時になるかわからないので、
原作を読んでみたのですが、
結果がわかってしまったため、
漫画版の面白味が半減してしまいました＾＾；
（もちろん漫画版を読みますけど）

間取りから推理するミステリーとしては
かなり面白く、
読むのをやめて自分なりに推理しながら楽しめました。

この作品・・・映画化も決まっているようなので、
話題を先取りする感じで読んでみるのもいいかもしれませんよ。

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山田憂香さんの作品『初恋は血の味がする』（講談社）

成績が良いことが原因で
学校でイジメにあっている女子高生の小野寺莉心。

母親は莉心の成績の事しか考えておらず、
莉心の変化にも全く気づいてい・・・というか、
母親には言えずにいたんです。

ある日、莉心がイジメにあっているのに気づいた
担任の九条は、莉心の口から聞こうとするのですが、
その時に抱きしめられ
「イジメは悪だ」と言って助けてくれるとまで言ってくれたんです。

もう、先生にしか頼れない・・・と思った莉心は
ここまで言ってくれた九条の事を好きになるのです。

しかし、この現場をいじめられっ子に見られてしまい
さらに脅されることになるのですが、
そこに九条が現れ、このいじめられっ子と話をすると、
先に莉心を帰らせたのですが、
スマホをいじめられっ子に取られているのに気づき、
戻ってみると、
九条がいじめられっ子を殺していたのです。

そう、この学校では今まで
何件かの行方不明事件が起こっており、
この事件は九条が起こしていたものだったのです。

別に無差別で殺していたわけではなく、
殺す相手はいじめっ子限定で、
イジメ根絶・・・という形を
いじめっ子を殺す・・・という解釈をしている人物だったのです。

そのことを知った莉心は
今までいじめっ子のグループと仲良くして
好きになった先生に殺しをやめてもらおうと考えるのですが、
九条はそれでもいじめっ子を殺すことに・・・

・・・といった感じで描かれる
かなり歪んだ愛情表現を描いた
ラブ・サイケデリック・サスペンス作品になっています。

かなり偏った感情と愛情と殺意が
２人を苦しめる感じで描かれています。

２巻で完結しているのですが、
どういった結末が待っているのか
興味ある方は読んでみてください。

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原作：雨穴さん 作画：綾野暁さんの作品『変な家』（一迅社）

閑静な住宅地にある中古物件を買おうとした男性から
この家の事できになる・・・と相談された
オカルト専門ライターの「私（主人公）」。

建築の専門でもない「私」が相談されたのは
間取りが描かれた図面を見せられ、
家の中に謎の空間があるからだったのです。

一見、見落としがちな場所にある空間に
ちょっと違和感を持った男性は
気味が悪くなって何かあるのだと思い、
建築専門の者ではなく、オカルト専門ライターに
相談してきたのだとわかったので、
知り合いの建築設計士に聞いてみたのです。

すると、間取りをみた建築設計士が
謎の空間以外にも不思議な間取りであることに気づき
「私」に話してきたのです。

・・・といった感じで
奇妙な間取りの中古物件に
何が隠されているのかを描いた
ミステリー作品になっています。

オカルト専門ライターが登場したことから、
ホラー系かな？と思ったのですが、
ミステリー系の作品でした。

この家の間取りも作品内に載っていたのですが、
それ以上に違和感があった部屋などを
建築設計士の男性が指摘しており、
やっぱりこの部屋が関係しているんだ・・・と
ミステリーにしてはちょっと弱い感じだったのですが、
そこからもっと不思議な事件につながっており、
すごく興味をひく作品になっていますので
気になった方は読んでみてください。

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