漫画があればいいのだ！

中川海二さんの作品『ＤＹＳ ＣＡＳＣＡＤＥ』（講談社）

ベテランの刑事 三坂重遠は
県内の奥野署管轄内で起きた殺人事件に
着任したばかりの上司 宇賀田怜悧に呼び出されました。

そこには内腿に深い傷の外傷のある
裸の女性の死体があり、
周辺の聞き込みなどを開始することに。

三坂は同じような事件を思い出し
事件のファイルを確認している時に
携帯に知らない番号から電話があり出てみると
男の声で「駐車場に置いた」とだけ言って切れたんです。

駐車場に行ってみると
蓋のついたバケツがあり、
中を見てみると左腕とたくさんの血が入っていたのです。

すぐに署に居る同僚を電話で呼び出し、
防犯カメラなどを確認すると
左腕の無い男がバケツを持ってきて
駐車場にバケツを置く姿の映像があったのです。

もしかしたら先ほど発見された女性も
失血死の可能性もあり、
関連があるかどうか調べ始めるんです。

・・・といった感じで
殺人事件の謎を解くサイコ系サスペンス作品になっています。

この左腕の無い男・・・
自分の車をコンビニに置いて、
防犯カメラにわざと移って手がかりを残し、
事件後も自分を探して見ろ・・・と言わんばかりに
警察に挑発している感があるんです。

また、他にも事件と関係しているかもしれない事件が
過去にあったりし、
事件が複雑に絡まっていたりする感じが
引きこまれるストーリーになっています。

ネタバレになるのであまり書きませんけど、
読みだしたら続きが気になって仕方なくなると思いますので
興味ある方はチェックしてみてください。

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中川海二さんの作品『ＲＯＵＴＥ ＥＮＤ』（集英社）

子供の頃、母親が自殺し、
その記憶がこびりついており、
死と関わりのある仕事をしないと狂ってしまうかも・・・
なんて思った春野太慈は
殺人事件や事故や自殺、孤独死などにより、
遺体が放置され腐乱した部屋などを元通りにする
「特殊清掃業」の仕事をすることに・・・

そんな中、近隣では連続猟奇殺人事件が起こっていました。
ただ、殺人するだけではなく、
その遺体を切断し「ＥＮＤ」と並べて放置するという、
惨忍な殺人事件の現場を清掃することになった春野なのですが、
その部屋の床下から別の白骨死体が出てきました。

その部屋では以前にも病死し腐乱した遺体を
春野が務める会社で清掃した・・・という記録があり、
その清掃した人物が社長の橘浩二だったのです。

社長の橘なのですがこの部屋を清掃する事になった日から
行方をくらましており、
数日後、猟奇殺人の被害者として発見されることに・・・

・・・といった感じで、
まったく先が読めないサスペンス作品となっています。

ただ、この作品なのですが、
遺体に虫がわいていたり、バラバラに切断されていたり・・・と、
かなり際どい描写などもありますので、
気になっても、それなりの覚悟がないと読めない作品になっています。

それでも読んでみたい・・・という人には
かなり複雑に絡まる人間関係で描かれているので、
ハマると思いますよ。

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