漫画があればいいのだ！

原作：小花衣いろはさん 作画：神谷ユウさんの作品『妖花街にて保育士をすることになりまして。』（角川書店）

祖母が保育士をしていたのを見ていて憧れるようになり、
自分も保育士として働くことになった双葉杏咲だったのですが、
保育園の不祥事により辞めることになってしまったのです。

それでも保育士として続けていきたくて
地元の神社に再就職祈願に参拝に来たのですが、
ここで白髪に着物姿、目元に化粧をしている
不思議な感じの男（伊夜彦）が
お腹を空かして倒れているのを見て、
持っていたパンを手渡したのです。

パンを食べて元気になった伊夜彦は
杏咲が元気なく落ち込んでいるのを見ており、
お腹が減って動けなかっただけで
声をかけたいと思っていたようで、
何に悩んでいるのか話してみるように言ってきたのです。

伊夜彦は話しやすい感じだったからなのか、
保育園での経緯を話した杏咲に対し、
パンのお礼がしたい・・・
と働いているお店に案内することに・・・

しかし、ここは人間界ではなく妖怪たちが住む街で、
伊夜彦はここでホストのような仕事をしていたのです。
ただ・・・ここで働く妖怪たちの子供なども預かっており、
杏咲にここで子供たちの面倒を見てくれないかと言ってきたのですが、
実は、この子供たち・・・妖怪と人間との間に生まれた
半妖の子供たちばかりで、
何かと問題をおこしてばかりいるんです。

そんな子供たちの面倒を見ることになった保育士を描いた
ほのぼのとしたハートフルストーリーになっています。

妖怪でもなく、人間でもない、半妖の子供たち・・・
それぞれが悩みなどを持っており、
それぞれの悩みを解決していったり、
冒険しにいった子供たちを杏咲が助けに行ったり・・・と
楽しく読める作品ですので、
気になった方はチェックしてみてください。

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でこぽん吾郎さんの作品『実録 保育士でこ先生』（KADOKAWA）

この作品なのですが、
保育士の経験のある作者であるでこぽん吾郎さんが
今まで保育士として体験してきたことを
“でこ先生”を主人公として描いた
実録 保育士エッセイになっています。

優しく真面目なでこ先生は
子供たちにすごく人気で、
毎日、毎日、子供たちに振り回されています。

子供たちって笑顔は可愛いのに、
時々残酷な一面も見せていたり、
子供のあるあるネタがたくさん描かれています。

大人と同じく子供も１０人いれば１０人とも
違う個性があり、
そんな子供たちに真剣にむきあうでこ先生。

僕が通っていた幼稚園は
女性の保育士さんばかりだったので、
男性の保育士さんがいたら
こんな感じで楽しかったんだろうなぁ～
なんて気持ちで読むことができました。

保育士のコミックエッセイはたくさんあるのですけど、
男性の保育士のコミックエッセイは少ないので、
読んでみるのも面白いかも・・・

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弾正よしかげさんの作品『ぼくたち保育科高校１年生』（集英社）

低身長を気にする笹木健太は
楽に入れる・・・ということで保育科のある
高校に入学するも、男女比の差（女子が断然に多い）に
尻込みをしてしまいました。

同じクラスになった鳥野浩平と仲良く？なるも、
クラスの女子からは背が低いから・・・と
可愛い・・・なんて言われっぱなし。

背が低いことにコンプレックスを持っている健太なのですが、
保育科の授業を受けていくことに、
背が低くてもできる・・・と自信を持ち始め、
少しずつ好きになっていくんです。

・・・といった感じで描かれる
保育科を舞台にした学園コメディになっています。

昔は保育士といえば女性ばかりだったのですが、
今は少しずつ増えているようなんですよね。

保育士って体力だけでなく、
子どもたちを抱いたり、重いものを運んだり・・・と、
男性にも就いてもらいたい職業かも・・・

この作品には保育に関しての知識なども描かれていて、
子育て世代の方にも楽しみながら読めるようになっているので、
気になった方はチェックしてもらいたいです。

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