- 2023⁄08⁄18(Fri)
- 20:04
アタックシンドローム類 【著者：吉沢潤一】
吉沢潤一さんの作品『
ショッピングモールで夜間の警備のバイトをしている類我次郎は
普段は表に出さないようにしているのですが、
別の顔を持っているんです。
類は普段から確認行為、不潔恐怖、配置のこだわり・・・など
強迫症の症状に悩まされており、
どれかが１つでも確認できなかったり、
侵されてしまったりすると
破壊衝動に駆られてしまい、
物を壊したり、人を傷つけたりしてしまうんです。
心を落ち着かせるために音楽を聴いているのですが、
音楽への依存症にも陥っていたのです。
様々な原因が重なり合って
心が不安定になると破壊衝動を行うようになるのですが、
何でも破壊するのではなく、
自ら悪だと思った者にだけ暴力をふるったり、
悪だと思った行為を断絶しようとしたり・・・と、
こだわりを持って行動しているんです。
・・・といった感じで描かれる
バイオレンス系作品になっています。
そんな類なのですが、
母親が心の病気で施設に入っており、
（夫との離婚が原因みたいです）
夫へのかなり歪んだ思い込みで
類に夫を殺せ・・・とまで言われており、
かなり追い詰められているのですが、
母親の前では優しい息子を演じており、
施設の方たちからも信頼を得ているんです。
どちらが本当の類なのかわかりづらいのですが、
悪を懲らしめるタイプのバイオレンス作品なので
読んでいてスカッとするのは間違いありませんので
興味ある方はチェックしてみてください。
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