漫画があればいいのだ！

吉田聡さんの作品『そのたくさんが愛のなか。』（小学館）

今まで働いていた会社を早期退職し
生まれ育った町に戻ってきて
退職金で格安中古物件を購入して住み始めた寿和一路。

若いころにバイクを飛ばし、徹夜で遊びまわっていた・・・
そんな記憶が残るこの町に戻ってきた一路は
バイクも購入し、懐かしく走り回っていました。
（もちろん安全運転で・・・）

懐かしく思った一路は昔の友達と連絡をとり
オヤジたちの青春が再び動き出します。

一路は仕事も辞め自由気ままに暮らしながら
青春時代の記憶を思い出しながら
当時に出来なかったことをしようとするのですが・・・

吉田聡さんといえば
『湘南爆走族』が思い出されるのですが、
そんな暴走族が当たり前のように走っていた時代を知っている人には
懐かしく読めるのではないでしょうかね。

そんなノスタルジーあふれる作品になっており、
ある程度の年齢になった人が読むと、
共感がえられる作品になっていますよ。

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吉田聡さんの作品『セブングレイズ』（秋田書店）

強盗殺人未遂で逃亡中の男、辰星 京は
逃げている山の中で異星人に捕まってしまいます。

この異星人の目的は地球侵略の調査をするためにやってきて、
京の身体を借り、記憶を同化し、行動するつもりでした。

少しずつ同化をしていく途中で
クマに襲われてしまい、
唯一、母船との通信手段である
カタツムリ型のイヤホン虫をなくしてしまいました。

身体を乗っ取った異星人が
京の記憶で思い出した言葉・・・というのが
「ラーメン」と「セックス」という
偏った単語しか思い出せず、
まずはそこから探り始めることに・・・

京の身体をのっとった異星人は、
なんとかかすかな記憶をたどり、
自分が住んでいた実家に戻ってくることができたのですが、
そこでは妹の未乗がいてラーメン屋を営業していました。

しかし、法律事務所をなのる怪しい男どもが
借金のかたとして未乗をさらっていったんです。

その後に、母船から京の身体をのっとった異星人を
捜索するために新たな異星人がやってきて、
ここで再びドタバタ劇が行われるんです・・・

・・・といった感じの
ちょっとＳＦチックで描かれる
ドタバタコメディ作品になっています。

吉田聡さんといえば、
バイオレンス系やヤンキー系のイメージが強く、
今までと違った作風になっていて
どのような展開に持って行くんだろう・・・なんて思っています。

まぁ、異星人がのっとった京はケンカが強く、
喧嘩などの暴力系の漫画になるとは思うんですけれども、
今までとイメージの吉田さんの作品を楽しみたいと思います。

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