漫画があればいいのだ！

原作：外薗昌也さん 作画：高港基資さんの作品『闇異本』（ＬＩＮＥ）

ホラー雑誌の漫画家に
恐怖体験を提供してくれる「黒い人」という人物に
１度会ってみたい・・・と
編集長の中野が会いにいくことになるのですが、
黒い人という人物は顔をお見せすることができない・・・と
覆面をしていたんです。

なんか怪しい人物だと思いつつ、
話がしたくて家の中に入ると
面白いものを見せてあげます・・・と
隠されていた地下室を見せてくれたのですが、
いきなり後ろから押され地下に落とされてしまうんです。

気が付くと裸にされて椅子に縛られており、
同じような状態にされた女性もいたのです。

そこに黒い人が現れ
この女性にできた妙なデキモノを食べだしたのです。
そして、デキモノの出来がわるいから・・・と
頭から鉈でグサリ・・・

次から中野がこの女性の代わりに
恐怖の種を蒔き（怖い話を聞かせ）、
できたデキモノを黒い人が食べるようになるんです。

・・・といった感じのストーリーで、
毎回、黒い人が中野に対して
怖い話をする・・・というホラー作品になっています。

外薗昌也さんも高港基資も
ホラー系の作品を描かれているだけあって、
普通の短編でも怖いのに、
「黒い人」という奇な人物まで登場させ、
さらに怖さが増していました。

ホラー好きなら読んでみるべき・・・
ともいえる作品になっていますので
興味ある方はチェックしてみてください。

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外薗昌也さんの作品『臓物島』（ＬＩＮＥ）

この作品なのですが、
外薗昌也さんの作品『鬼畜島』の
スピンオフ作品になっています。

ストーリーは『鬼畜島』よりも前の話で描かれており、
島に撮影に訪れたスタッフたちに
この島に住む一家が襲いかかるんです。

撮影スタッフなどは逃げ回るのですが、
その中にアイドルのアリスがおり、
一家の長男であるカオルは
アリスに母の面影を感じ近づいてくるのですが、
それを利用して、
自分だけ逃げよう・・・とするんです。

しかし、カオルにあった愛情が
狂気へと暴走しはじめ・・・

・・・といった感じで描かれる
パニックホラー作品になっています。

本編も最初はパニックホラー作品だったんですよね。
（途中からホラー要素がつよくなりましたが）

この作品ではパニックホラー要素が強いので
脱出できるのか・・・気になる作品になります。

かなり話の展開が早く、
本編を知っていなければ置いて行かれる感じなので、
読むのであれば本編を読んでからの方がいいかも・・・

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外薗昌也さんの作品『案山子村 外薗昌也恐怖作品集』（朝日新聞出版）

この作品なのですが、
ホラー漫画家の鬼才・・・といわれる外薗昌也さんが
いろいろな雑誌などで描いてきたホラー作品を
まとめた短編集になっています。

タイトルにある「案山子村」は
案山子にされた人間たちが、
この村を訪れたものなどを襲う・・・
パニックホラー系の作品になっていました。

その他に気になったのが
「押し入れ」という話で
彼氏の部屋の押し入れから妙な視線を感じる彼女・・・
閉めたはずなのに、気づけば空いている・・・
妙な押し入れが気になって仕方がないのですが、
この部屋で寝ていると押し入れが開き、
顔に文字が書かれた人が次々と現れるんです。
これが何か気になった彼女は押し入れを調べてみると
卒塔婆が何本も置かれていたのです。

彼氏は心霊スポットを巡るのが趣味で
戦利品として卒塔婆を持って帰ってきていたのですが、
それが霊として現れた・・・
そんなホラー作品になっていました。

都市伝説・・・的な
本当にありそうな話などが多かったので
個人的にはかなり楽しめた短編集になっていますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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原作：あかめありすさん 監修：外薗昌也さん 作画：あだちつよしさんの作品
『戦車でホイホイ』（講談社）

巨大隕石が地球（日本）に落下し
その衝撃により３０万人の人口が無くなり、
その後、爆心地より見つかった隕石から
未知の生物が発見され、爆心地跡に
国が総括管理する巨大研究施設を作りました。

その半年後、爆心地周辺より新種のウィルスが発生し、
高齢者より徐々に感染が広がり、
発症した人間は目から血が噴き出し
１時間も持たずに死んでいくことに・・・

月日が経つごとに発症年齢が下がっていき、
１年３ヵ月で２３歳以上の成人がほぼ死滅し、
若い者しか生き残っていませんでした。

そんなある日、地中から巨大な昆虫が現れ、
残った若者たちを次々に襲い始めるのですが、
ただ殺されるのではなく、
戦車や銃を手に取り戦い始めるんです。

・・・といった感じで
巨大な虫と若者たちとの戦いを描いた
パニックホラー系の作品になっています。

自衛隊などの戦車や武器で
昆虫と戦うという設定は面白く、
個人的にハマりました。

ただ『巨蟲列島』という作品のように、
昆虫などの生態をもっと作品に活かせていたら
さらに面白い作品になるのでは・・・
なんて個人的に思っています。

ただ、昆虫とのバトル漫画としては
面白い作品ですので、
気になった方はチェックしてみてください。

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原案：外薗昌也さん 作画：pikomaroさんの作品
『死のゲーム』（日本文芸社）

キレやすい性格のシュウは
彼女のハルカが他の男子生徒と話していたことに
腹を立て殴ってしまいました・・・

ここから連絡が取れなくなったのですが、
ある日、ハルカからメールが入り、
新型ゲームのモニターとして選ばれたので、
一緒に参加してほしいと誘われたんです。

今までのような関係に戻れると思ったシュウは
脳に電子信号を贈りプレイするゲーム
「マーダーズ」のモニターに参加することになりました。

このゲームは現実と同じようなバーチャル空間に
飛ばされたシュウの前にモンスターが突如現れ、
参加者たちを惨殺しはじめたんです。

逃げまとうシュウはここで
学園のアイドルであるマリコと遭遇し、
ふたりでモンスターと戦い始めるんです。

・・・といった感じで始まる
命を懸けたゲームで二人は生き残ることができるのか・・・

原案が外薗昌也さん・・・ということで
ホラー要素の強い作品かと思いきや、
サバイバルゲームの要素の方が強く、
今までの外薗昌也さんの作風とはちがい、
ちょっと驚きましたが、
人間関係のドロドロさは外薗さんらしく
個人的には満足いく作品でした。

ただ・・・１巻で終わっていているのですが、
ラスト付近をもう少し厚みを持たせて
２、３巻ぐらいの作品にしてもよかったのでは・・・
と思うぐらい面白い作品です。

ラスト付近がちょっと薄い内容にはなっているものの、
設定は面白いと思う作品ですので、
気になった方はチェックしてみてください。

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