漫画があればいいのだ！

原作：鬼ノ城ミヤさん キャラクター原案：ＤｅｅＣＨＡさん 作画：林雄一さんの作品『異世界居酒屋さわこさん細腕繁盛記』（メディアファクトリー）

父親から受け継いだ居酒屋を
切り盛りしていた陸奥さわこだったのですが、
不況やチェーン店の大量出店により、
経営が傾き、居酒屋を閉店することになったのです。

店を売り、田舎に引っ越そう・・・としたのですが、
不幸にも不動産屋の手違いで別の人が先に住んでおり、
引っ越しの荷物も業者の不手際で
田舎のバス停に降ろされたまま
さわこは途方に暮れていました。

そんな時に魔法使いのコスプレのような女の子が現れ
荷物をどけてくれないか・・・と言ってきたのです。

話をすると、ここは異世界へのゲートがあり、
魔法で荷物をどかし、帰ろうとした魔法使い（パテア）に
しばらくの間、一緒に住まわせてくれないかと言い出すんです。

出会った時から気になってたさわこに興味を持ち
一緒に住むことになったのですが、
こちらの料理やお酒はあまり美味しくなく、
荷物にあったお酒やお米などを使い、
パテアに料理でおもてなしをしたのです。

これがきっかけで、
パテアのお店の一角で居酒屋をオープンすることになる・・・
・・・といった感じで始まる
異世界居酒屋ストーリーになっています。

こちらの世界にはないような料理やお酒で
店を開いていない段階なのに
２人も常連ができており、
なんか上手く居酒屋が経営できそうな感じになっています。

また、ほのぼのとしたゆる～いストーリーで
そういったテンポの作品が好きな人には
ハマるだろうと思いますので
興味ある方はチェックしてみてください。

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林雄一さんの作品『木になる森さん』（メディアファクトリー）

クラスメイトに声をかけられても
いそいそとその場を立ち去ったり、
流行りの歌などもしらないから
みんなとカラオケにもいけず・・・
なかなか人と馴染めない牧島富也の唯一の趣味は
植物を育てたり鑑賞したりする
いわば植物オタクだったのです。

ある日、いつものように植物部の部室に行く途中、
木に語りかけると、その木が返事をし、
女の子に変化したんです。

何が何かわからなかったのですが、
木の妖精のドリアード（緑人）と出会えたと思い、
無我夢中でその女の子に語りかけました。

ついテンションが上がってしまってた牧島は
冷静になり、いつものようにやってしまったと思い、
その場を立ち去り、部室へとかけ出しました。

すると、さっき出会った女の子（森陽苗）が
拾った生徒手帳を持って部室にやってきて
自分のことを語りだしました。

陽苗は心拍数が上がると木になるという
特殊な能力をもっていたのを牧島に話すと、
親身になって木になりかけた体を見て体調の心配を仕出しました。

今まで木に変化する・・・ということで友達ができなかった陽苗、
植物のことばかり考えて友達ができなかった牧島、
この２人にとって共通する「木（植物）」が
２人の距離を縮めていく・・・という
ラブコメ作品になっています。

かなり異色な作品なのですが、
見てて恥ずかしくなるようなピュアなラブコメで
楽しく読むことができました。

１巻で終わっているのですが、
同じような木に変わる人物をだしたりすれば、
もう少し続けられたのではないかと思うほど、
１巻で終わっているのはちょっと残念な作品です。

絵も可愛く描かれていたので、
林雄一さんの次回作を期待しつつ待ちたいと思います。

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