漫画があればいいのだ！

楠本哲さんの作品『エリカ ふたたび』（少年画報社）

赴任してきた非常勤教師をストーカーする女子高生を描いた
サイコパス系の作品『エリカ』の続編で、
今回はエリカ（閉野恵里佳）が大人になってからの作品です。

「明るく楽しい未来が待っている」という
先生の言葉を信じ、精神病院に通いながらも
仕事をする恵里佳なのですが、
職場でのいじめや嫌がらせにより、
精神が崩壊してしまい、
闇の人格が現れるんです。

いじめや嫌がらせをしていた人物に
復讐していくんです。

前作ではストーカーをしていた教師に
関係する人物を殺してきたのですが、
今回も復讐という形で次々と人を殺していくんです。

この作品なのですけど、
まずは前作である『エリカ』を読んで
恵里佳の性格をわかってから読む方が
さらに怖さが伝わってくるとおもいますので、
気になった方は前作から読んでみてください。

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楠本哲さんの作品『レイナ』（少年画報社）

会社員の西野健一は
彼女とドライブするために免許を取るために
自動車学校に通っていました。

そんなある日、教習カードを拾い届けようとしたら、
その持ち主である羽月玲奈が受付で
カードを無くしたと困っているところだったのです。

これがきっかけで教習所で会うたびに話しているうちに
連絡先なども交換する仲に・・・

そして飲みに行くことになるのですが、
その時にむかつく教官や会社の上司なんかの話をすると、
数日後、２人が行方不明になったと知らされるんです。

何か怖くなり、玲奈と距離をとろうとするのですが、
必要以上にメッセージが入ってきたり、
電話がかかってきたり・・・

そう、玲奈はかなりのストーカー体質だったのです。

そんな彼女に気に入られてしまった西野は
警察に相談することにしたのですけど・・・

・・・といった感じで描かれる
かなり怖いストーカーのサスペンス作品になっています。

１巻で完結しているのですが、
一気に読ませてくれるようなストーリーで
気が付けば読み終わっていました。

かなりグロテスクな表現などもあり
そういったのが大丈夫な人には
オススメな作品になっていますので
興味のある方はチェックしてみてください。

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楠本哲さんの作品『隣人Ｘ』（日本文芸社）

親友に誘われて婚活パーティーに参加した
ＯＬの紗倉祥子だったのですが、
こういった雰囲気が好きではなく、
つまらなそうにしていると
声をかけてきた男性がいたのです。

その男性は眉村仁と名乗り、
友人の代理として婚活パーティーに参加し、
祥子と同じように時間を経つのを待っていたのです。

別に婚活目的でもない２人は
他愛のない話をして時間をつぶし、
連絡先なども交換せずにパーティーは終了したのです。

その後、普通の生活に戻るのですが、
数日後にスープ専門店で２日は偶然出会い、
祥子はこれが運命なのかな・・・と
連絡先を交換するのです。

その後も偶然に偶然が重なってなのか、
眉村が同じマンションの隣に引っ越してくることに・・・

実は眉村は婚活の時に出合った祥子が気に入り、
ずっとストーカーのような行動をとっていたのです。

そして祥子に近づく人物を排除しはじめるんです。

少しずつ眉村の奇怪な行動に気づき始めた祥子は
恐怖を感じるようになるんです・・・

・・・といった感じの
サイコ・スリラー作品になっています。

ストーカーに遭う怖さと、
ストーカーする人間側の狂気が描かれており
身の毛のよだつような恐怖感が漂う作品になっていますので
もし、読まれるのであれば
本当に興味ある方だけにしてくださいね＾＾；

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楠本哲さんの作品『芥川おしながき帖』（日本文芸社）

小説家を目指す芥川辰之助は
執筆は思うように進まずに
貧乏暮らしをしています。

でも、食べる物にはこだわりをもっており、
文豪のように美味しいものを食べたい・・・
といつも思っています。

小説は売れないものの、
雑誌編の編集者から小説以外の仕事を
押し付けられたりするのですが、
生きていくためには仕方がなく・・・

そんな貧乏小説家の辰之助が、
少ないお金でも美味しく食べれるモノなどで、
美食を楽しむ・・・といった感じの
グルメ作品になっています。

簡単に言えば貧乏料理などを
メインに描かれているのですが、
個人的には１話が終わるごとに書かれている
「文豪おしながき帖」というコラムが楽しく読め、
この作品が長く続くのであれば、
これだけでも１冊の作品にしても
価値あるのでは・・・なんて思っています。

文豪のグルメ事情なども
楽しめる作品になっていますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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楠本哲さんの作品『佐藤さん』（少年画報社）

「佐藤」といえば日本で一番多い名字で
平凡な感じの作品なのでは・・・
なんて想像する人もおられるかもしれません。

でも、この作品なのですが、
電話でしか依頼を受け付けない・・・
そんな「佐藤さん」という殺し屋がいて、
姿を見た者＝死とされるほど、
凄腕の殺し屋なんです。

「佐藤さん」は神出鬼没で
依頼主を殺害するためにはどこにでも現れるんです。
（１話目なんかは宅配便の小さな荷物の中に入っていました）

最初は裏社会の人間ばかりを殺すと思っていたのですが、
自殺をしようとした人間が自分を殺してほしいと依頼したり、
病気で死にかけている人間が自分の命の代わりに依頼したり、
ちょっとホロりとする人間模様で描かれていたりと、
異色なサスペンス作品になっています。

かなりドキドキしながら読める作品ですので、
気になった方はチェックしてみてはどうでしょうか。

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