漫画があればいいのだ！

福丸やすこさんの作品『はじめてのはじめちゃん』（少年画報社）

短大生のはじめは、ちょっと気弱な女の子で
１人では何もできなく、
幼稚園からの幼馴染のみっちゃんと
一緒に行動しています。

ある日、みっちゃんが絵の勉強をするために
ヨーロッパに行くことを告げられるんです。

今まで１人では何もできなかったはじめは
みっちゃんに心配させないよう、
何でも自分でできるように頑張る・・・
そんなヒューマンストーリーになっています。

舞台は香川県で今までうどん屋さんにも
１人で入ったことなかったのですが、
これからは１人で食べ物屋さんに入らなくてはならなく、
いつも通っているうどん屋さんに１人ではいることに・・・

今までまわりの目などが気になり
１人でお店にも入れなかったのに、
それが自分の思い込みだというのに気づき、
ここから１人で定食屋さんなどにも入るように・・・

・・・といった感じで
いろいろな食べ物屋さんを１人で食べ歩く・・・
そんなグルメ作品になっています。

気にならない人は普通に１人でお店に入れるのでしょうが、
女性１人だとラーメン屋や牛丼屋、定食屋など
入りづらいもので・・・

でも、この作品を読めば
今まで１人で行けなかった食べ物屋さんに
行けるようになるかも・・・

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福丸やすこさんの作品『シネマごはん』（少年画報社）

亡くなった祖父が映画好きだったこともあり、
同じように映画が好きになった町野あかりは、
実際に映画の中に登場する美味しそうな食べ物を
食べ歩くのが大好きになりました。

その料理を食べると映画のシーンを思い出すのはもちろん、
祖父との思い出なども一緒に思い出す、
人情系のグルメ作品になっています。

僕は食べるのが大好きで、
映画だけでなくテレビのドラマなどに出てきた
美味しそうな料理をよくマネて作ったりしますが、
この作品では聖地・・・まではいかないのですけど、
よく似た佇まいのお店にふらっと寄って
食べているんです。

映画はあまり知らないので、
どんなシーンかわからない話がありましたが、
おじいさんとの思い出話になると、
ジーンと感動したりし、
ほのぼの人情系作品になっていますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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福丸やすこさんの作品『海の見える台所』（少年画報社）

どこか懐かしさが残る小さな港町で暮らす
星野のぞみは事故で両親を亡くし、
祖母と一緒にこの町で暮らしていました。

引き取られたときにはあまり話さなかったのですが、
祖母が作る料理を食べながら育っていくうちに、
子供らしい明るさが戻ってきました。

そんなのぞみと同じ中学に通う藤本みさきは
母親が忙しく、レトルトや冷凍食品などを
一人で食べていました。

２人はあまり話したことがなかったのですけど、
偶然にスーパーで出会い話すことになり、
のぞみが家へ連れてきて、
祖母が作るごはんを一緒に食べたのをきっかけに、
食卓を囲む楽しさを知っていくんです。

・・・といった感じで描かれる
ほのぼのとした食事風景を描いたグルメ漫画になっています。

今は核家族化が進み祖母と一緒に食事をすることなんて
あまりしたことのない若者たちも多いでしょう。
また、家族とも一緒に食事をする・・・なんてのも・・・

一人でとる食事よりも、
わいわいいいながら食べる方がおいしく感じます。

この作品なのですが、
ひと昔前には当たり前のような風景だった
食卓の風景が描かれていて、
どこか懐かしさを感じさせてくれますので、
昔はこのような感じだったなぁ～なんって
思い出しながら読むのもいいかもしれませんよ。

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