漫画があればいいのだ！

稲空穂さんの作品『特別じゃない日 一緒に食べよう』（実業之日本社）

『特別じゃない日』シリーズもこれで３作目。

１作目は「スマホ」をテーマに、
２作目は「猫とご近所」をテーマに、
今回は「食べる」をテーマにした
ほのぼのとした作品になっています。

別に豪華な食事・・・ではなく、
母親と一緒に作ったケーキ、
いつもひとりで食べている人が
誰かと一緒に食べる時の楽しさ、
内緒で買い食いをした小学生・・・
などなど、別に特別じゃない
「食べる」を描いた話なのですが、
読んでいて心温まる作品ばかりでした。

「食べる」ことは人間にとって
とても大切なことなのですけど、
「食」にこだわりがない人もたまにいます。

「食べる」ことは体に栄養を取り入れるだけではなく、
心も豊かにしてくれるようにも思うんです。

この作品を読めば「食」に対して
何か忘れていることを思い出させてくれる・・・
そんな感じで描かれていますので
興味ある方はチェックしてみてください。

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稲空穂さんの作品『特別じゃない日 猫とご近所さん』（実業之日本社）

少し前に、前作である『特別じゃない日』を読んで、
ナンバリングが無く、
続編が出てくれたらなぁ～なんて思っていたら
ちょっと違う形で続巻がでました。

前作では日常の中にある
特別じゃない日なんだけれども
何かグッとくることが起こったことが描かれており、
ほのぼのとした人情系として楽しめました。

今回なのですが、
アパートで内緒で猫を飼っていた吉田という男性が
大家さんに猫のことがバレてしまい、
出ていく準備段階にはいっているときに
（まだ次の部屋を探している段階です）
飼っていた猫がいなくなるんです。

今まで近所づきあいなどをしていなかったのですが、
猫を探すためにアパートの住人と話す機会ができたんです。
すると猫を探すのに協力してくれたりしてくれ、
アパートの住人が良い人なのに気づくんです。

猫なのですが、
隣の部屋の人が保護してくれていたようで、
無事に吉田のもとに帰ってくるんですが、
住人は別に猫を飼っていても問題がないのと
大家さんも動物は嫌いじゃないから・・・ということで
このアパートで猫を飼い続けていいことになるんです。

・・・といった感じで始まる
ほのぼのとした人情系ストーリーになっています。

作品内なのですが、
１話に登場した住人や猫探しに協力してくれた人たちが
意外なところで繋がっている感じに描かれており、
近所づきあいの大切さが描かれていました。

最近では挨拶だけ・・・
または、近所にどんな人が住んでいるのか
知らない人も多いと思います。

でも、会って話して見たりすると
意外にいい人なんだ・・・なんて気づくことも・・・

この作品を読んだら
近所との向き合い方が変わるかもしれないですよ。

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稲空穂さんの作品『特別じゃない日』（実業之日本社）

この作品なのですが、
別に特別な日・・・ではなく、
ごく普通にある日常の１コマを
切り取った感じでちょっとした幸せを描いた
心温まる作品になっています。

１話目なのですが老夫婦の話で、
お婆さんがスマホにして写真を撮るのにハマり、
お爺さんもスマホにすれば・・・というのですが、
頑なに拒むお爺さん・・・

しかし、本当はスマホに興味があり、
お婆さんが訪ねてきた誰かと話している時に
スマホで写真をとるのですが、
その被写体がお婆さんだったんです。

・・・といった感じで
ほのぼのとした温かさを感じる・・・
そんな話が詰まっていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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稲空穂さんの作品『おとぎ話バトルロワイヤル』（メディアファクトリー）

高校１年生の国仲青葉はクラスでいじめに会っていました。
そんな暗い日常を１冊の本「不思議の国のアリス」を読んで
嫌なことを全て忘れるようにしていました。

青葉には絵本作家になるという夢を持っていて
オリジナル絵本のコンテストに応募する予定だった原稿を
いじめられっ子に破られてしまいました。

破られた原稿を拾い集めている時に
「けいやくしょ 不思議な国のアリス しゅじんこう・アリス」
と描かれた紙を見つけ家に持って帰りました。

その「けいやくしょ」と書かれた紙には
「のぞみをひとつ」と書かれてあり、
「クラスのみんなと仲良くなりたい」と書き込むと、
叶うはずないと思ったのか丸めてゴミ箱へ捨ててしまいました。

翌日、学校に行くと、
今までいじめていた同級生たちが
優しく声を掛けてくれました。
もしかして願いがかなったのかと思い、
家に帰るとゴミ箱の中に捨てた「けいやくしょ」を
探すのですが見つからなかったのですが、
捨てたはずなのに、机の上に広げられていました。

その「けいやくしょ」に触ろうとすると
「けいやく かんりょう」と表示され、
部屋に穴が空き、異世界へと落ちていってしまいました。

異世界で気づいた青葉はアリスの衣装を着ていて、
ここで一人の少年 ノアと出会います。
二人はこの世界を歩きまわっていると、
赤ずきんの格好をした少女に出会うのですが、
ライフルを持っており、
この世界にいるゾンビのようなバケモノを倒していたんです。

赤ずきんが二人を見つけこう言いました
「本を感性させる それが役目・・・」
そしてその場を去っていくのですが・・・

・・・といった感じで描かれる
御伽話の主人公同士が御伽の国で繰り広げる
サバイバルホラーのような作品になっています。

この作品なのですが、
お伽話の主人公同士でのバトルロワイヤルになるのか、
御伽の国のゾンビみたいな化物と戦うのがメインになるのか
どういった展開になるのかまだわからない部分も多いのですけど、
お伽話などが好きなので見事にハマってしまいました。

設定もかなりよく出来ているので、
アニメ化なんかされそうな感じの作品ですので、
今からチェックしておくのもいいかもしれませんよ。

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