漫画があればいいのだ！

桑佳あささんの作品『こわメシ』（少年画報社）

とある田舎の小学校では
生徒たちの間で「バケモノを見た」という
奇妙な噂が広まっていました。

実はその噂が広まったと同じ頃に
寺内光基という少年がこの小学校に転校してきてたのです。

光基はあまりクラスメイトとも話さず、
ちょっとうつろな瞳をしていたり・・・と、
ちょっと不思議な少年で、
いつもお腹をすかしているんです。

ある日の放課後の校舎内で
女子生徒がバケモノに襲われている所を
光基が助けることになるんです。

光基がこの田舎で目覚めたのが２週間前で、
それまでの記憶がまったくないんです。
光基のおじさんという藤林が引き取ることになったのですが、
そこからバケモノが現れるようになったようで・・・

藤林が営む喫茶店で手伝いをしながら
記憶をもどるのをまつ光基なのですが、
バケモノと対峙した時に記憶が少し蘇ることから
バケモノが自分の記憶と関係していると思うように・・・

・・・といった感じで
少年がおじさんのお店を手伝いをしながら
バケモノを退治していくホラー？系作品になっています。

ホラー系の話ではあるのですが、
おじさん（藤林）の作る料理を食べることで
光基が何かを思い出しかけたりもしたりし、
グルメ系としても楽しめる作品ですので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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タイザン５さんの作品『一ノ瀬家の大罪』（集英社）

一ノ瀬翼が目を覚ました場所は病院のベッドの上でした。

ベッドのまわりで心配している者がたくさんいたのですが、
それが誰なのかわからないんです。
そう、翼は事故で記憶を無くしていたのです。

しかし、ベッドのまわりの人たちが
家族なのでは・・・と思うのですけど、
実は彼ら全員、記憶を無くしていたのです。

家族で旅行か何かに出かけた時に
事故に遭ったみたいで、
その時に全員が記憶喪失になってしまうのですが、
全員の意識が戻った・・・ということで、
家族全員で家に帰ることに・・・

記憶喪失になっているものの、
家族の絆があれば大丈夫と思っていたのですが、
自分の部屋に戻った翼は
その部屋の状況を見て絶句してしまうんです。
部屋の壁には「死」という文字が埋め尽くされており、
記憶を失う自分はどんな人間だったのかわからなくなるんです。

これは翼だけではなく、
家族全員、同じようなことが起こっているみたいなんです。
（詳しくは話が進んでいってわかると思います）

・・・といった感じで
家族全員が記憶喪失になったところから始まる
家族の絆を描いた作品です。

翼なのですが、記憶を無くす前には
いじめられっ子だったようなんです。

また、妹は年上の男性と付き合っていたようで・・・
みたいな感じで、それぞれ心に闇を抱えている家族みたいで、
前作の『タコピーの原罪』のように
かなり鬱系の作品になっています。

こういった作品・・・って読む人を選ぶというか、
好みがかなり分かれると思われますが、
鬱系が大丈夫な人はハマると思いますので
気になった方はチェックしてみてください。

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きじとらぬこぢさんの作品『ボクの記憶はキミの中』（竹書房）

自分が誰だかわからない・・・自分の名前すらも・・・
過去を忘れてしまった男は「ろすと」と名乗り、
微かにある記憶を元に人探しをしています。

その記憶というのは
ＳＥＸをして射精をしたときにだけ
長い黒髪の女性が毎回脳裏に蘇るんです。

その女性は誰なのか・・・まったくわからないまま
声をかけられた女性などとエッチをしまくる・・・
そんなストーリーになっています。

ただ、エッチをしまくるだけでなく、
手がかりになるような記憶が蘇っていき、
少しずつ話が進んでいくので
どんな展開を迎えるのか・・・すごく興味がわく作品です。

内容としては別にエッチなくても、
気になる女性とすれ違ったり触れたりすると
記憶の断片がよみがえる・・・
なんてのもよかったのかもしれませんが、
連載されていた雑誌がちょいエロ系だったから
このような話になったのかもしれないです。

個人的には設定としては面白い・・・と思いますので、
気になった方は読んでみてください。

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原作：村生ミオさん 作画：後藤圭介さんの作品
『彼女の肌が忘れない』（芳文社）

社内で高嶺の花と言われていた彼女と付き合いだし、
つなぎ留めておくために
財産を使い果たしてしまった秋葉幸太は、
最終的には寝取られる形で彼女と別れることに・・・

その後も災難が降りかかり、
ついてない不幸な日々が続いていました。

そんなある日、車で移動している時に、
道路にふらっと出てきた女性を跳ねてしまいました。
その女性は大きな怪我はなかったのですが、
病院で検査の結果、記憶喪失だと告げられました。

記憶を失くし、どこに住んでいたのかわからない彼女を
しばらく引き取る形で一緒に暮らすことに・・・

事故の加害者と被害者という立場のなか始まった
ちょっと変わった同居生活を描いた作品です。

話が進むにつれて彼女に関わっていた人物なども登場し、
複雑な人間関係が描かれるのだろうと想像できるのですが、
引き込まれるストーリーになっていますので、
興味がある方は読んでみてください。

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