漫画があればいいのだ！

青木Ｕ平さんの作品『マンガに、編集って必要ですか？』（新潮社）

漫画家の佐木小次郎は
キャリア８年目・・・という
年数だけでは中堅漫画家なのですが、
大きなヒットを飛ばせず、
正念場に立たされていました。

そんな時に担当が変わり、
佐木に新しくついた担当というのが
坂本涼というマンガの編集１年目の
新人女性編集者だったのです。

元気だけが取り柄で、
打ち合わせの時も漫画の話題よりも
雑談が長すぎたり・・・と、
これからヒット漫画を描きたい・・・
と思っている佐木にとって、
あまり役に立たない担当なんです。

最初、このタイトルを見たときに
編集者がいらない漫画家を描いているのだと思い、
それなら同人誌を描いておけばいいのでは？
なんて思ったのですが、
そうではなく、
役に立たない編集者が担当になった話で、
設定としては面白く読むことができました。

役に立たない編集者をどうにかしたい・・・・
なんとか売れたい・・・と
必死になる佐木の心理描写が面白く描かれていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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青木Ｕ平さんの作品『妹はメシマズ』（竹書房）

１２年前に芸人を目指して家を出たけれども、
まったく売れず・・・
バイトで食いつないでいたおかげなのか、
料理の腕だけは上達していきました。

そんなある日、アパートに妹のチヨリが現れ
料理を教えてほしいと・・・

１２年前に家を出たため、
兄と妹の距離ができすぎたため、
兄妹なのに少しぎこちないんです・・・

チヨリなのですが、勉強はできるものの、
お湯を沸かすのもおっかなびっくり・・・
もちろん、包丁も使うことができない・・・
そんなチヨリが料理を覚えることができるのか・・・

・・・といった感じで描かれる
兄妹のクッキングコメディになっています。

料理って苦手な人にとっては、
苦痛でしかないのですけど、
それでも頑張るチヨリが可愛くて・・・

失敗しても大目に見たくなる・・・
そんなドジっぷりが面白く描かれているので、
気になった方はチェックしてみてください。

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