いぬ 【著者：柏木ハルコ】

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柏木ハルコさんの作品『いぬ』（小学館）

愛犬が死んでしまい傷心の高木清美なのですが、
実は愛犬は自分の性器を舐めさせて自慰行為をするという、
バター犬として糖尿病で愛犬を死なせてしまったんです。

ただ、その愛犬の行為を忘れられずに、
清美に行為を持っている冴えない男、中島が、
愛犬のかわりに性欲の捌け口としてだけの関係ができてしまいます。

その後、清美と中島の関係はエスカレートするものの、
恋愛対象にはなれるわけでもなく・・・

ちょっと歪んだ人間関係の話なのですが、
それでも好きな人に好かれたいという
男の情けなさが存分に描かれた作品です。

絵のタッチはやわらかいのに、
内容はかなりエグいんですよね。
そのギャップがハマったのかも・・・

この作品に出会ってから、
柏木さんの作品を読むようになったのですが、
最近では女性向けの作品も多く描かれており、
個人的には女性心理を描いた女性向けの方もおすすめします。

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春日歩（『あずまんが大王』より）

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あずまきよひこさんの作品『あずまんが大王』より

あずまきよひこさんが一躍有名になった作品
『あずまんが大王』なのですが、
小学生から高校へと飛び級で入学してきた
美浜ちよちゃんと高校生との
ほのぼのとした学園の日常漫画です。

この作品には様々な個性的なキャラが登場するのですが、
やっぱり一番といえば春日歩ではないでしょうか。

春日歩？・・・って誰？ そんなキャラいた？
なんて思う人もいるかもしれませんが、
「大阪」といえばわかるのではないでしょうかね。



実際に春日歩と呼ばれたのは
登場した時と、あと数回あったかどうか・・・
「大阪」と呼ばれていましたから。

「大阪」は天然キャラで、
何を考えているのかわかりませんが、
ぼーっとしている姿がまたいいんですよね。

そして一番の印象的なのがくしゃみをするシーンです。
花粉症の大阪がくしゃみをするのですが、
「へーちょ」と情けないくしゃみなんです。

この「へーちょ」が可愛くて可愛くて・・・

『あずまんが大王』を読んだ人なら
１度は真似をしたのではないでしょうかね＾＾；

大阪の魅力は語り尽くせませんが、
知らない人は、一度『あずまんが大王』を読んでみるべきです！

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漂流教室 【著者：楳図かずお】

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楳図かずおさんの作品『漂流教室』（小学館）

大和小学校の６年生の高松翔（主人公）は
授業中に激しい地震に襲われ、
揺れはすぐに収まったのですが、
学校の外は岩と砂漠だけの荒れ果てた風景に・・・

突然の出来事に皆パニックに陥り、教師たちは全員亡くなり、
やがて荒廃した世界の正体が、
文明の崩壊によって滅んだ未来の世界だと知った子供たちは
互いに協力し合い、学校を拠点とした「国」を作り始めます。

「十五少年漂流記」のスケールを大きくした感じの
異世界で生き残るために決意をする
作品と思ってもいいでしょう。

楳図さんの作品といえばホラー系の作品が多く、
子供の頃は全く読めませんでした。
今もちょっと苦手なのですけど、
この『漂流教室』だけは意外にハマりました。

少年ならではの考え方で生き残るために
なにをすればいいのか考え行動する・・・
大人になってから読んだのですけど、
子供の頃に読んでいれば・・・なんて思った作品です。

映画化やドラマ化などされた作品ですけど、
原作を読んでみるのもいいかと思いますよ。

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