生贄投票 【原作：葛西竜哉 作画：江戸川エドガワ】

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原作：葛西竜哉さん 作画：江戸川エドガワさんの作品
『生贄投票』（講談社）

私立柳沢高校に通う２年Ｃ組の今治美奈都（ヒロイン）が
自宅でスマホをいじっていると
突然「生贄投票」というアプリが作動しました。

その画面にはクラス全員の名前が書いてあり、
投票で選ばれた“生贄”には
２４時間以内に“社会的死”を与える・・・
そのようなゲームが始まりました。

最初は悪戯だと思っていたのですが、
クラス全員に同じアプリが送られており、
これにより選ばれた“生贄”は
誰が撮ったかわからない動画が拡散され、
学校へは来ることができない・・・
外にも出ることができない・・・
まさに社会的死が与えられました。

このアプリなのですが、
以前、クラスの担任で自殺してしまった
「二階堂ありさの呪い」として送られたもだったのです。

この「生贄投票」のアプリにより、
クラス全員が疑心暗鬼になっていきます。

この作品なのですが、
アプリを使って人間の心理を巧に操る
心理描写がよく描かれておりハマってしまいました。

ただ、サクサクと退場者が出ているのと、
２巻から真相が語られる感じで、
結構早く終わってしまうのではないかと・・・
勝手に想像しています。

とはいえ、よく出来ているストーリーなので、
サスペンス好きな人におすすめします。

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連続恋愛劇場 【著者：雁須磨子】

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雁須磨子さんの作品『連続恋愛劇場』（祥伝社）

普通の恋愛、純愛、などの作品から
かなり歪んだ性癖をもつ恋愛など、
それぞれの恋愛感情を描いた漫画ばかりの短編集です。

雁須磨子さんの作品なのですが、
男性はあまり読まないであろうと思う感じの
レディースコミック独特なタッチの絵で、
漫画好きの僕もここ数年前までは全く読むこともなく、
完全にスルーしてきていました。

少し前に『こくごの時間』という作品を読んで、
かなり面白かったので、
その他の作品も読みだすようになりました。

そうしたらレディコミ独特の
ちょっとエッチな作品が多く、
女性向けというのはわかったのですが、
この短編集は意外に男性でも読めるのではないでしょうかね。

やっぱり短編集はいいですね。
その人のいろいろな作品が読めるだけでなく、
好みの作品があれば、他の作品も読みたくなりますから。

この『連続恋愛劇場』も、
「ときめいたりときめかなかったり」
「都合のいい女」「たそがれ時にはオバケが出ます。」
なんかは青年誌なんかに載っていたら
男性でも普通に読める作品なので、
レディコミを読むのは抵抗あるなぁ～って男性がおられたら、
雁須磨子さんの作品を読んでみると、
そういった垣根がなくなるかもしれませんよ。

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婚渇女子 【著者：小林拓己】

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小林拓己さんの作品『婚渇女子』（少年画報社）

この作品なのですが、
売れない漫画家の伊藤小夏は
漫画家になるという夢に向かってまっしぐらな女性。
やり手のファッションエディターの黒田芽衣子は
仕事も恋も充実な生活を送っている女性。

二人共に未婚のアラサー女子にとって
“結婚”という壁が立ちはだかります。

両極端な２人なのですが、
夢を諦めて結婚をとり幸せな家庭をのぞむのか・・・
それとも夢を追いかけて恋をしないままいくのか・・・
仕事をとり充実な生活をとるのか・・・
充実した生活をすてて結婚までいく恋をさがすのか・・・
婚活している女性にとっての悩みなどの心理描写を
上手く描かれている作品です。

女性重視で描かれている作品なのですが、
男性も十分たのしめる作品になっています。

個人的に小林拓己さんの絵が好きなので
読みはじめたのですが
婚活女子の仕事に・・・恋に・・・揺れ動く
心理描写が上手く描かれていて楽しんで読ませていただいています。

個人的には地味で努力しても報われない小夏に
頑張ってもらいたい・・・と
ちょっと贔屓目で読んでいます＾＾；

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