探偵明智は狂乱す 【著者：えすのサカエ】

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えすのサカエさんの作品『探偵明智は狂乱す』（角川書店）

小さい頃、誘拐された花咲マユミは
探偵により助けられることになります。
そのことがきっかけで「探偵」になるのを
夢見る中学生。

今、連続バラバラ殺人事件が
ネットで話題になっており、
マユミがあこがれていた名探偵の明智小五郎なら
サクッと解決してくれるんだろう・・・
なんて思っているのですが、
明智は３年前に亡くなってしまっているんです。

ある日、家に帰ると
伯父、伯母が残虐に殺されていたんです。
そこにひとりの男がいて
マユミも殺されると思い逃げ出すのですが、
その男は壁をすり抜け騒ぐなと言い出しました。

男に言われるがまま扉の外を覗くと、
そこには人によく似た「怪人」がいたんです。

この男は自分が明智小五郎の霊だととあかし
自分が見えるというマユミの体に憑依し、
逃げていく「怪人」を追うのですが、
慣れない体に逃がしてしまうんです・・・

ここからマユミの体を利用し、
明智は「怪人」の皆殺しを始めるんです。

・・・といった感じで始まる
ミステリーホラー作品になっています。

えすのサカエさんといえば
『未来日記』『ビッグオーダー』と
ヒット作を飛ばしていますが、
それ以前の『花子と寓話のテラー』のような
世界観で描かれていて、
個人的に『花子と寓話のテラー』が好きだったので、
楽しみな作品になっています。

・・・ということで、
えすのサカエさんの作品が好きな人なら
きっとハマると思いますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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大家さんと僕 【著者：矢部太郎】

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矢部太郎さんの作品『大家さんと僕』（新潮社）

この作品なのですが、
お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが
一戸建ての物件にお世話になっている大家さんとの
実話を描いた心温まる作品になっています。

お笑いコンビの「カラテカ」という名前は知っていても、
どんなお笑いをしているのか・・・
なんて知らない人も多いのではないでしょうか。

作品の最初でも矢部さん自身も
自分は売れていない・・・というほど・・・＾＾；

あまり売れていないので、
仕事なども過酷？なものも多く、
よく、テレビなどでお笑い芸人の部屋に行って、
とんでもないことをする企画・・・などもあり、
今まで住んでいた部屋が新たに更新できなくなり、
今の大家さんの２階を間借りした物件で
暮らすことになりました。

大家さんは高齢の女性で
何かと世話を焼いてきて、
ちょっと嫌だなぁ～なんて思っていた矢部さんなのですが、
大家さんの優しさに触れ、
少しずつ気になる存在へと・・・。

また、ライブなどにも来てくれたりと、
まるで祖母のような関係にも感じていたのですが、
高齢・・・ということもあり、
入院されることになったりと、
ちょっとホロッとする作品になっています。

何気なく手に取った作品なのですけど、
矢部さんの人柄があらわれている・・・
そんな心温まる作品になっていますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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グラシュロス 【原作：金城宗幸 作画：藤村緋二】

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原作：金城宗幸さん 作画：藤村緋二さんの作品
『グラシュロス』（講談社）

『神さまの言うとおり』のコンビ、
原作：金城宗幸さん 作画：藤村緋二さんが
新たに描く３万年前の石器時代を描いた作品になっています。

この集落では
“赤い月の夜に生まれし子は滅びを呼ぶ災いとなる”
と言われていたのですが、
こも言い伝えに逆らって
自分の子供を産ませたダダア。

赤い月の夜に生まれたアクウが少年になり、
集落を襲ってきたグラシュ（巨大なゾウ）に
父と母を殺されてしまうんです。

父のような武器を作ることを望んでいたアクウは
父を殺したグラシュを探しさまようことになるんです。

・・・といった感じで描かれる作品なのですが、
完全にこの世界観に引き込まれてしまいました。

多分『神さまの言うとおり』と同じように
長編になりそうな感じがしていますので、
気になった方は今からチェックしてみてはどうでしょう。

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