ダークギャザリング 【著者：近藤憲一】

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近藤憲一さんの作品『ダークギャザリング』（集英社）

霊媒体質である幻燈河螢多朗は
中学生の時に友人を霊障に巻き込んでしまい
引きこもるようになってしまいました。

まわりの協力などもあり、
何とか社会復帰し、大学に進学することになった螢多朗は
新たな自分を見つけるために家庭教師のバイトをすることになりました。

バイト初日に行ったのは幼馴染の家で、
寶月詠子があらわれたのですけど、
確か一人っ子のはずだと気づくのですが、
従姉妹の女の子 寶月夜宵の家庭教師をすることになっていたんです。

螢多朗は夜宵を見るなり
自分よりもかなり深い霊気を感じることになるのですが、
夜宵も螢多朗が同じ側の人間だと気づき、
家庭教師をする前に心霊スポットに一緒に行こうと
誘ってきたのです。

乗り気ではなかったのですけど螢多朗は一緒に行くことになり、
そこで夜宵がとんでもない霊に好かれていることを知るんです。

幼馴染の詠子から夜宵のことを詳しく聞くのですが、
両親と一緒に交通事故に遭うのですが、
母親が悪霊に連れ去られたのを見てしまい、
心霊スポットなどに行って、
母親を探しているのだと・・・

・・・といった感じで始まる
母親の魂を探すために心霊スポットを回る少女と
それを手助け？する大学生の
ホラー作品になっています。

絵は可愛らしいのですけど、
霊の描写などはかなり本格的で、
そのギャップがたまんないんです。

ホラー作品としても十分楽しめる作品になっていますので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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栗栖ちゃんと尾望さん 【著者：十久かな】

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十久かなさんの作品『栗栖ちゃんと尾望さん』（メディアファクトリー）

教会のシスターである栗栖ちゃんは
恋愛禁止なのにもかかわらず
向かいにあるお寺でお勤めする
お坊さんの尾望さんのことが気になるのですが、
尾望さんは修行僧でお勤め一筋に生きているんです。

そんなことはわかっている栗栖ちゃんなのですが、
なんとか振り向いてもらいたくて
あの手、この手でアタックするものの、
すべてスルーされているんです。

・・・といった感じで描かれる
お坊さんとシスターのすれ違いコメディ作品になっています。

教会の前がお寺・・・普通ならありえないのですけど、
アタックする栗栖ちゃんの気持ちなんて気づかずに
スルーし続ける尾望さんのクールさがいい感じなんですよね。

キャラのネーミングも
栗栖ちゃん（クリスチャン）、尾望さん（お坊さん）と、
ストレートに名付けられているも個人的に気に入っています。

２人の関係なのですが、
すれ違い・・・というよりも、
尾望さんが気づかないだけなのでしょうけど、
ジワジワと笑える作品になっていますので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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