ひとりかごめ 【著者：雨がっぱ少女群】

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雨がっぱ少女群さんの作品『ひとりかごめ』（竹書房）

この作品なのですが、
かなり怖いホラーばかり描かれた短編集になっています。

タイトルにもある「ひとりかごめ」なのですが、
いつも後ろに誰かの気配を感じている月城陽菜は
あまりにも後ろが気になりすぎて、
いつでも後ろが見えるよう、
制服を後ろ前に着て（逆にして）
後ろ向きで生活をするという奇妙な行動をとるんです。

しばらくすると、後頭部に顔のようなものができてきて、
後ろを向いている顔が生気を失ってきて、
次第に後ろ前が逆になり、
普段と同じように行動できるようになるんです。

すると、再び後ろが気になる・・・と言い出すんです。

実は後ろ前になることで、
元の自分の顔の部分に気配を感じていた・・・
というオチになるのですが、
妙な感覚・・・というか引き込まれる作品で、
雨がっぱ少女群さんのホラーが気に入りました。

その他にも展望台にあるお金を入れて見られる望遠鏡に
頭をぶつけた男がなんでも見通せる目を手に入れたのですが、
望遠鏡と同じように１００円玉を顔に入れなければ
その効果が得られず、無理に入れていく・・・という話など、
リアルな描写で描かれています。

ホラー好きにはたまらない話がギュッと収録されていますので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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咲宮センパイの弓日 【著者：天野茶玖】

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天野茶玖さんの作品『咲宮センパイの弓日』（小学館）

ちょっとドジでどこか抜けた感じの
いわゆるポンコツ娘の咲宮先輩。

しかし弓を持たせると実力は計り知れない
弓道部のエース的存在で
後輩からも信頼され憧れの的になっています。

そんな咲宮先輩なのですが、
誰にも言えないバイトをしていたのです。

それは・・・弓と矢を使った殺し屋をしているんです。

電車の乗り方を知らなかったり、
スマホではなくポケベルを使っていたり
（もうポケベルのサービスは終了しちゃいましたが＾＾；）
普段はポンコツな娘なのですけど、
殺し屋としての腕は一人前で
次々と依頼をこなしていくんです。

本当の咲宮先輩はどちらなのかわからないのですが、
笑えるポンコツ弓道娘を描いた作品になっています。

殺し屋なんですけど、
シリアスなシーンはほとんどなく、
コメディタッチで描かれており、
楽しく読める作品になっていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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