虐待父がようやく死んだ 【著者：あらいぴろよ】

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あらいぴろよさんの作品『虐待父がようやく死んだ』（竹書房）

作者のあらいぴろよさんの父親は
酒乱で母や子供に暴力をふるう人でした。

子供の頃は家を出るためのお金もなく・・・
歯向かうような力もなく・・・
ただ、暴力に耐えるしかありませんでした。

しかし父親は外面はよく、
町内の会長などもするほどで
そんな父親はＤＶをしているなんて
思ってもおらず、まわりから助けてもらえず・・・

ある程度の年齢になった作者は
実家を出て暮らすようになるのですけど、
父親からＤＶを受けていたせいで
かなり歪んだ性格になっていたのですが、
愛情にもうえていたんです。

いろいろとなんのある性格の作者が
なんとか自分の幸せをつかんだのですけど、
そんなある日、父親がガンだと知らされるんです。

・・・といった感じで
父親にＤＶを受け続けていた作者の
壮絶なエッセイになっています。

暴力を受け続けていると
ここまで性格が歪んでしまうのか・・・
そして恨みなども・・・
かなりキツイ内容の作品なのですが、
父親の死により幸せとは何なのか・・・
家族とは何なのか・・・
伝えてくれた・・・そんな作品になっていましたので
気になった方はチェックしてみてください。

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特別に可愛く見えるのです。 【著者：魚森タラ】

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魚森タラさんの作品『特別に可愛く見えるのです。』（一迅社）

背が低く、引っ込み思案で
地味な女子高校生 小波みのり。

背が高く、目つきも悪く、
ちょっと強面の男子高校生 大野人良。

席が前後ろな２人で
世間一般には「可愛い」という概念には
入らない２人なのですけど、
人良はみのりのことを・・・
みのりは人良のことを・・・
お互いに可愛いと思っているんです。

みのりの好みが「可愛い人」ということで、
一生懸命に可愛くなろうとする人良・・・
まわりからは気持ち悪い・・・といわれるも・・・

人良はみのりのありのままの姿が好きで
可愛いと思っているのですが、
嫌われないよう努力する姿が
さらに可愛く見えてしまい・・・

・・・といった感じで
お互いの気持ちを知らず、
両思いなんだけれども
なかなか上手く自分を表現できない
不器用な２人の「可愛い」恋模様を描いた
ラブストーリーになっています。

見ているだけでじれったい・・・って思うんですけど、
それが「可愛く」描かれていて
２人の距離が本当に少しずつですけど
近づいていく感じが何とも言えなく描かれていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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