夢なし先生の進路指導 【著者：笠原真樹】

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笠原真樹さんの作品『夢なし先生の進路指導』（小学館）

とある高校で数学を教える教師 高梨。
元キャリアコンサルタント・・・ということもあり、
進路指導時、生徒の「夢」に対して
現実的なデータや世の中の実情を突きつけ
夢を諦めさせようとするため
生徒たちからは「夢なし先生」と呼ばれているんです。

しかし、生徒たちはそれでも夢を追い、
夢に破れ、どん底に落ちていってしまう生徒たちがいれば
卒業後でも手を差し伸べてくれ、
追っていた夢を諦めさせるための授業を行ってくれるんです。

・・・といった感じで
夢を追って、夢に破れた生徒たちに
夢とは違う道を教えてくれる教師を描いた
ヒューマンストーリー作品です。

多分、誰もが学生の頃に夢を持っていたと思います。
その道に進んで挫折した・・・という人もいるでしょう。
そんな時に高梨先生のような人がいてくれれば
別の道を教えてくれたかもしれない・・・
そんな心温まるストーリーが詰まっています。

生徒１人１人のオムニバスストーリーのような感じで描かれおり
将来、なりたい夢がある人がいたら
この作品を読んでもらいたい・・・と思うほどの作品です。

この作品の中にもあったのですが、
「声優」になりたい・・・と思っても、
実際に養成所などには毎年何万人もの人が入ってきます。
その中で本当に「声優」として食べていける人って
１％未満かもしれません。
そういった事を知ったうえで「夢」を見なければならないので、
この作品は「夢」を持っている人におススメしたいです。

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