生まれたときから下手くそ 【著者：安倍夜郎】

安倍夜郎さんの作品『生まれたときから下手くそ』（小学館）

『深夜食堂』の作者で一躍有名になられた安倍夜郎さんが
生まれ育った高知県四万十を舞台に、
幼少期を描いた自伝的作品です。

タイトルにもあるようにこの作品の主人公のマコトは、
何をやっても不器用なのですが、
そんな不器用さを上手く描いており、
マコトの父も不器用な性格で、
親子そろっての不器用さがいい味をだしており、
心温まる作品にしあがっています。

安倍夜郎さんの幼少期ということで、
昭和４０年代の古き良き時代の日本が描かれており、
この作品はそんな時代を知っている人には
懐かしさが伝わってくるのではないでしょうか。

ただ・・・この世界観がわからない若い人には
ちょっと伝わらないかもしれない内容なので、
アラフォー以上の人に読んでもらいたい作品です。

自分の幼少期などと比べたりして読むと、
より楽しんで読めるのではないでしょうかね。

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