さよならノクターン 【著者：永瀬ようすけ】

永瀬ようすけさんの作品『さよならノクターン』（角川書店）

東京から少し田舎の方に転向してきた
中学３年生のジュンは、周囲とあまり馴染めず、
友だちもつくろうとしないで、
ひとりで廃墟になったラブホテルで、
ガスガンを打って退屈しのぎをしていました。

すると、その廃墟のラブホテルには
他にもさまざまな学校の同学年の
ソウイチロウ、サキ、レニ、ケンタと出会い、
仲間になることになりました。

そして、このメンバーで人を驚かせるようなことをしようと、
計画をたてるのですが、偶然にドラック中毒になった人を救い、
それがネットで話題になり、
グループ名を廃墟のラブホテルの名を借りて「ノクターン」とし、
誰にも気づかれずいいことをすることにしました。

いくつかのいいことをするのですが、
ある日、この廃墟に銀行強盗の犯人が隠れこんでいました。
居場所を守るために銀行強盗犯を捕まえようとするのですが、
サキを助けるためにジュンは犯人を殺してしまい、
ここから展開がガラリと変わりサスペンス風の作品へと変わっていきます。

最初はそれぞれ訳ありの中学３年生が楽しく
いいことをしようとしているだけの漫画かなぁ～って思ってたのですが、
登場人物も訳ありということもあり、
それぞれの人間関係なども絡まって、
かなり面白くなってきました。

これが高校３年生ぐらいだったら、
もっと過激な展開に持っていけるのでしょうけど、
中学３年生ということで、
どこまで面白く表現できるのかというのが
ちょっと見ものかなぁ～と・・・

少年系のサスペンス漫画が好きな人には
多分楽しみながら読めると思いますのでおすすめします。

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