氷の豚 【著者：浅田有皆】

浅田有皆さんの作品『氷の豚』（秋田書店）

ロック歌手を目指し上京し、
音楽活動をするもなかなかうまく行かず、
東京でルームシェアをしながら暮らす
フリーターの田島蓮（通称ベスパ）は
ゲームの課金に全財産をつぎ込み、
ちょっと危険なアルバイトに手をだします。

そのバイトというのは様々な事情から人性に負けた女性を
奴隷オークションにかけるために
オークション場所に運ぶという仕事だったのです。

それを知ったベスパは
その女性たちを逃がすために車ごと逃走し、
女性を安全な場所で解放するのですが、
闇組織に捕まってしまい、
ベスパ自身がオークションにかけられることになります。

そこでアイスピック（氷の豚）というＪＫハッカーに買われ、
主従関係を結び、腐りきった「闇社会」に宣戦布告することに・・・

かなりギリギリのラインで描かれる
奴隷密売などの世界を描きつつ、
社会の闇と戦うベスパとアイスピッグが
スカッとさせてくれるストーリーとなっており、
読み出したらハマる人も多いと思います。

ちょっとダークなストーリーですけど、
おすすめしたい作品です。

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