おとぎ話バトルロワイヤル 【著者：稲空穂】

稲空穂さんの作品『おとぎ話バトルロワイヤル』（メディアファクトリー）

高校１年生の国仲青葉はクラスでいじめに会っていました。
そんな暗い日常を１冊の本「不思議の国のアリス」を読んで
嫌なことを全て忘れるようにしていました。

青葉には絵本作家になるという夢を持っていて
オリジナル絵本のコンテストに応募する予定だった原稿を
いじめられっ子に破られてしまいました。

破られた原稿を拾い集めている時に
「けいやくしょ 不思議な国のアリス しゅじんこう・アリス」
と描かれた紙を見つけ家に持って帰りました。

その「けいやくしょ」と書かれた紙には
「のぞみをひとつ」と書かれてあり、
「クラスのみんなと仲良くなりたい」と書き込むと、
叶うはずないと思ったのか丸めてゴミ箱へ捨ててしまいました。

翌日、学校に行くと、
今までいじめていた同級生たちが
優しく声を掛けてくれました。
もしかして願いがかなったのかと思い、
家に帰るとゴミ箱の中に捨てた「けいやくしょ」を
探すのですが見つからなかったのですが、
捨てたはずなのに、机の上に広げられていました。

その「けいやくしょ」に触ろうとすると
「けいやく かんりょう」と表示され、
部屋に穴が空き、異世界へと落ちていってしまいました。

異世界で気づいた青葉はアリスの衣装を着ていて、
ここで一人の少年 ノアと出会います。
二人はこの世界を歩きまわっていると、
赤ずきんの格好をした少女に出会うのですが、
ライフルを持っており、
この世界にいるゾンビのようなバケモノを倒していたんです。

赤ずきんが二人を見つけこう言いました
「本を感性させる それが役目・・・」
そしてその場を去っていくのですが・・・

・・・といった感じで描かれる
御伽話の主人公同士が御伽の国で繰り広げる
サバイバルホラーのような作品になっています。

この作品なのですが、
お伽話の主人公同士でのバトルロワイヤルになるのか、
御伽の国のゾンビみたいな化物と戦うのがメインになるのか
どういった展開になるのかまだわからない部分も多いのですけど、
お伽話などが好きなので見事にハマってしまいました。

設定もかなりよく出来ているので、
アニメ化なんかされそうな感じの作品ですので、
今からチェックしておくのもいいかもしれませんよ。

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