狭い世界のアイデンティティー 【著者：押切蓮介】

押切蓮介さんの作品『狭い世界のアイデンティティー』（講談社）

漫画家を目指していた兄が
読み切りを持ち込みに行った件社の上階から
突き落とされて死んでしまいました。

この死に謎を持った妹の神藤マホは
自分も漫画を描いて件社の漫画賞の佳作に選ばれます。

佳作に選ばれたことにより、
件社が催す謝恩会に年間受賞者として呼ばれることに・・・

もしかしてこの謝恩会に参加している
漫画家や編集者たちが兄の死に関わっているのではないかと、
新人漫画家ながらも、ここで喧嘩のような挨拶をしたんです。

漫画家としてのし上がるためには
漫画力だけではなく暴の力で漫画界を進んでいく・・・
そんな少女を描いた漫画家漫画です。

実際の漫画業界も
面白ければ売れ、面白くなければ読まれない・・・
ある意味、弱肉強食の世界ですが、
そこに暴力も加わるという、
かなりぶっ飛んだ設定で描かれています。

作品内でも、ハイエナのように
コネを探し求める新人漫画家や、
実力が出てきそうな漫画家を潰そうとするベテラン漫画家、
中堅漫画家は新人を潰し、ベテランを引きずり降ろそうとしたり・・・
と、件社というジャングルで
弱肉強食のバトルが繰り広げられます。

押切蓮介さんらしい作風で描かれており、
若干バイオレンスよりの漫画家漫画に興味ある方は
読んでみてください。
変わった設定ですけど面白い作品ですよ♪

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あみあみ


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