淫蘭島 ～日本禁忌秘境列伝～ 【著者：廣瀬周】

廣瀬周さんの作品『淫蘭島 ～日本禁忌秘境列伝～』（秋田書店）

大学生の倉本翔は行方不明になった友人を探すために
女主島へとやってきました。

女主島は別名「淫蘭島」といってこの時期には
島の女性が積極的に男性を求める・・・という因習があり、
民俗学専攻をしている倉本はフィールドワークを兼ねて来たのですが、
友人の岡島はすでに島から出たと言われます。

せっかく来たのだからこの島のことを調べていると、
同じく島へとやって来た塔島瑞姫と出会い、
この島のことを詳しく教えてもらいます。

そして夜、倉本はこの島の網元の女性に夜這いをかけられそうになるのですが、
その女性は死体として発見されます。

この島の因習というのは
性交時の男を喰うことによって力を得るとされており、
岡島も網元の女性に喰われてしまい、
再び倉本も・・・とやって来た時に
別の女に殺されたのだろう・・・と・・・

そして、その夜に倉本は宿屋の女性に襲われることになるのですが、
塔島瑞姫が助け出し、一緒に逃げることに・・・
島中の女たちから２人は逃げ切ることができるのか・・・

・・・といった感じで描かれるサスペンス作品になっています。

この作品なのですが、
１話完結で３つの因習の話が短編として収録されており、
すべてエロ系の因習として描かれています。

こういった因習系の話って個人的に好きなので、
同じような短編で続編を描いてもらいたい作品です。

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