君のくれるまずい飴 冬虫カイコ作品集 【著者：冬虫カイコ】

冬虫カイコさんの作品『君のくれるまずい飴 冬虫カイコ作品集』（エンターブレイン）

この作品なのですが、
思春期の少女たちの心の中にある残酷な一面や
違和感のある暮らしでの葛藤、
心の闇などを描いた作品から、
友達の皮膚がウロコになってしまうというい
ダークファンタジー系の作品など、
想像力豊かな作品が詰まった短編集になっています。

タイトルにもある「キミのくれるまずい飴」なのですが、
電車内で友達に飴を貰って口にするも、
友達が先に電車を降りたら
口の中から飴を出し、
「まっず」っと心の中でつぶやくんです・・・

うわべだけの付き合い・・・
といった感じで描かれているこの話から始まり、
冬虫カイコさんの世界観にハマり、
一気に読んでしまいました。

思春期にもつ歪んだ感情などを題材にした話が多く、
ちょっとキツイ話もあるのですけど、
一度はこんな気持ちになったことがあるのでは？
なんて感じる短編集でした。

読み終わった後、後味の悪い感じが残るのですが、
癖のある話が逆に興味を引いてしまい、
もっと読みたい・・・なんて思ってしまいました＾＾；

多分、合う、合わないがあると思いますけど、
後味が悪い作品などが好きな人には
ハマると思いますので、
気になった方はチェックしてみてください。

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