バイ・スプリング 【著者：ゆずき暎 林マキ】

ゆずき暎さん 林マキさんの作品『バイ・スプリング』（小学館）

お小遣いをもらえず、スマホも持ってない、
極貧中学生の三浦惣太。
お使いでの残った小銭を少しずつ貯めているんだけれども、
そんなお金じゃ何も買えず・・・

でも、思春期の男の子なので、
女の子にも興味はあるわけで・・・

ある日、噂で橋の下で女子高生が売りをしているのを知り、
どんな女の子なのか興味を持ち行ってみると、
本当に女子高生（乃木春）がいたのです。

この女子高生は惣太も自分を買いに来たのだと思い、
声をかけるのですが、
惣太は手持ちが２４円しかなく・・・

それでも自分を売ってあげる・・・と、
頭をポンポンと笑顔で叩いたのです。
２４円じゃこんなもんでしょ・・・と言って
その場を去る女子高生なのですが、
あの笑顔をもう一度見たいために
惣太はお金を何とか工面しようとするんです。

・・・なんかいかがわしい感じの出だしなのですけど、
惣太はいたって真面目で
エッチなことよりも、
もう一度、笑顔が見たいだけなんです。

すごく純情系の男子中学生と、
売りをする女子高生を描いた
少し変わったラブストーリーになっています。

惣太の母親は夜の仕事をしていて、
たまに売りなんかをしているのですけど、
惣太にはそういった女性に近づいてはいけない・・・と
厳しくしつけていたりして・・・
女子高生（春）もちょっと複雑な家庭のような感じで、
惣太に出合ったことにより、
何かが変わろうとしているんです。

まだ、序盤ではなんとも言えない感じなんですが、
すごく先が気になる作品になっていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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