私のことを憶えていますか 【著者：東村アキコ】

東村アキコさんの作品『私のことを憶えていますか』（文藝春秋）

都会に出て毎日忙しく慌ただしく暮らしているうちに
いつの間にか３０歳になってしまった山波遥。

芸能ニュースのライターをしているのですが、
自分が推しているアイドルの熱愛が発覚し、
その記事を書いている時に
同僚から「なんでこの顔好きなの？」と聞かれるんです。

何故か・・・と考えていると、
昔によく遊んでいた男の子
「こうちゃん」のことを思い出すんです。

そして幼馴染の山田猫作に電話し、
「こうちゃん」のことを聴くのですが、
少しずつ思い出してくる「こうちゃん」・・・

３歳年下で当時は年下を好きになるのをタブー？とされており、
クラスの男子から変態扱いされたことも思い出し、
それさえなければ彼の告白に答えられたのに・・・
なんて幼馴染を恨んだりするんです。

そして、実家に帰り、
思い出の品を探そうとするも見つからず・・・
さらに「こうちゃん」の思いを強くしていくんです。

・・・といった感じで
思い出の少年と会いたい・・・と思う
アラサー女子を描いたラブストーリーになっています。

実は猫作は遥に思いを寄せており、
「こうちゃん」のことを知っていても
話せないことなどもある感じで、
なんか複雑になりそうなストーリー展開に
ハマってしまいました。

１巻の巻末に東村さんが温めていた話・・・というので、
かなりドラマチックな展開が待ち受けていると思いますので
興味がある方は読んでみてください。

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