口が裂けても君には 【著者：梶本あかり】

梶本あかりさんの作品『口が裂けても君には』（集英社）

長い髪に白い肌、美しい顔・・・
しかし、耳まで歪に裂けた口元を見れば
誰もが恐怖におののいてしまう不気味な女・・・
昭和の時代に都市伝説として広まった「口裂け女」

当時は社会現象にまでなって
知らない者は誰もいないぐらい広がった
伝説の逸話なのですが、
今はそんな話もあったなぁ～と
忘れ去られてしまいました。

逸話モノは忘れ去られてしまうと
完全に消滅してしまうとされており、
何とか生き残るために
逸話モノの噂を管理を務める人間の一族
“茶乃家”の当主 茶乃紅一に口裂け女のみろくは
ある条件を前提に婚約するんです。

それは・・・
１年以内に怖がらせたら結婚破棄ができるのですが、
それが叶わなければ結婚する・・・という条件なんです。

怖がらそう・・・と努力するものの、
紅一はみろくのことを本気で愛しており、
どんなに驚かされても怖がるということを
一切しないんです。

果たしてみろくは紅一を怖がらせることができるのか・・・

・・・といった感じで描かれる
都市伝説「口裂け女」を題材にした
ラブコメ作品になっています。

人間と人外者とのラブコメは
最近、増えているのですけど、
都市伝説系までラブコメになるとは・・・

口裂け女がヒロインだから
ホラー作品なのか・・・と思われますが
ラブコメ要素の方が強く
笑える作品になっていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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