海が走るエンドロール 【著者：たらちねジュン】

たらちねジュンさんの作品『海が走るエンドロール』（秋田書店）

夫に先立たれひとりで暮らすことになった茅野うみ子は
数十年ぶりに映画館で映画を見ることに・・・

そこで夫に映画ではなく
「映画を観てる人が好きなんですね」
と言われたことを思い出したんです。

この日も同じように客席を見ていたのを
上映後に映像専攻に通う美大生 濱内海に指摘され
会話をきっかけ・・・というか、
映像専攻にしているなら
つぶれたビデオデッキを直してくれるかも・・・と
家へ招くんです。

そして直ったビデオデッキで『老人と海』を鑑賞したあと、
海に「映画を作り側なんじゃないの」と言われたことで
自分の意思を確認したのち、
映画作りを学ぶために美術大学の映像科に入学するんです。

・・・といった感じで６５歳のおばあさんが
映像を撮っていくシネマストーリーになっています。

「このマンガがすごい」や「マンガ大賞」などで
話題になった作品であるのですが、
女性向け・・・ということもあって
今まで手を出していなかったのですけど、
話題になるだけあって引きこまれる作品です。

映像を題材にしているのですが、
それほど難しく描かれているわけでもなく、
むしろわかりやすいヒューマンストーリーとして読めるので、
近い内に本当に映画化かドラマ化になるのでは・・・
なんて思える作品ですので
興味ある方はチェックしてみてください。

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