桐切蛍の嫌いな食べもの 【著者：木綿八十子】

木綿八十子さんの作品『桐切蛍の嫌いな食べもの』（少年画報社）

広告会社に勤める桐切蛍は
嫌いな食べ物が多い超偏食のＯＬで
会社にも自分が食べれるものしか持ってこず、
外食なんてしたことがなかったんです。

ある日、新しく入った営業の衣袋に
ラーメンとかサンドイッチとか食べないんですか？
と言われたことにより
ちょっと険悪な雰囲気になってしまうんです。

終業時間が終わり家に帰ろうとした蛍なのですが、
家の鍵を無くしてしまい途方に暮れているところ
衣袋とバッタリと会い、
机の下に落ちていた・・・と鍵を渡してくれたんです。

そして２人は公園で話をすることになったのですが、
衣袋は買ってきた唐揚げを美味しそうに食べはじめ、
最初は気分が悪くなるんですけど、
美味しそうに食べる衣袋を見て
食べてみると美味しいことに気づいたんです。

今まで自分が食べれるものしか食べてこなかった蛍が
なんでも食べる衣袋と出会うことにより
今まで食べてこなかった物を
自分の意思で「食べる、食べない」を決めつつ
食べるようになる・・・という
ちょっとへそ曲がりなＯＬを描いた
食べるだけ系のグルメ漫画です。

蛍の偏食は小学校時代の給食で
苦手なモノを食べるまで見張り続けていた担任が
トラウマとして残っていて
小学校を卒業してからは
自分が食べられるモノだけしか食べなくなったんです。

僕も苦手なモノは食べない主義なので
蛍の気持ちがちょっとわかるんですけど、
世の中には食べず嫌いなモノはたくさんあり、
それに気づいていくのがちょっと面白く感じました。

偏食が多い人には
蛍の気持ちがわかる・・・そんな作品ですので
気になった方はチェックしてみてください。

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