鈴木転生 【著者：渡邉たろう】

渡邉たろうさんの作品『鈴木転生』（講談社）

ブラック企業で営業をしている鈴木は
残業、パワハラに見合わない賃金で働かされており、
こんな世界からオサラバすることを決め
生まれ変わったらセミになることを願い
首を吊って死んだのです。

すると、気が付いた時にはシマウマの姿に・・・
この姿だったのも一瞬で
ハイエナに襲われ死んでしまうんです。

すると、今度はアリの姿になっており、
死ねば何か別の生き物に生まれ変われることを知ると、
セミに生まれ変われるよう、
何度も自ら死んで新たな生物に生まれ変わっていたのです。

自ら死を選び、何度も生死を繰り返した鈴木に
神様が現れ、次はセミに生まれ変われるといわれるも、
今までの行いに報いを受けてもらう・・・と
異世界でアンデットとして生まれ変わったのです。

次に死ねばセミに生まれ変われると
今までと同じように自ら命を絶とうとするのですが、
どうやっても死ねないんです。
出会ったゴブリンやオークに殺してもらおうとするも
相手が弱いのか全く死ぬことができないんです。

そんな時に神様が現れ、
「体を丈夫にしておいた」と言い残し
再び去ってしまうんです。

死ねば念願のセミに生まれ変われる鈴木・・・
どのようにすれば死ねるか・・・
また。自分を殺してくれる者が現れるかも・・・と
死を求めて旅立つことにしたのです。

・・・といった感じで
死ぬことを目的とした男の
異世界冒険ファンタジーになっています。

生きるため・・・ではなく、
死ぬために冒険するという
今までとは真逆の発想で描かれており、
違和感があるものの
笑える異世界ファンタジーになっていますので
気になった方はチェックしてみてください。

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