ヒメゴト 十九歳の制服 【著者：峰浪りょう】

峰浪りょうさんの作品『ヒメゴト 十九歳の制服』（小学館）

この作品なのですが、
１９歳という「１８歳未満」ではなく「成人」でもない、
子どもでもなく、大人でもなく、
その境界で揺れ動く大学生の
櫟原由樹（女性）、永尾未果子（女性）、相葉佳人（男性）の
３人を主人公に描いた作品です。

櫟原由樹は男みたいなガサツな性格の女子大生で、
普通の女の子みたいになりたいと思っていたり、
永尾未果子は見た目は普通の女の子なのですが、
売春に売春にアイデンティティを見出し依存していたり、
相葉佳人は中性的な美少年で、女装癖があり、
未果子に抱き一体化したいと望み、似せた女装をしています。

このようにかなり変わった３人の
異性装や同性愛などセクシャルマイノリティなどを描きつつ、
子どもと大人の間で揺れ動く心理とが、
なんとも妙に交じり合い、
それぞれの継ががりが絶妙に描かれている作品です。

ちょっとエロい部分もあるのですが、
考えさせられる作品でもあります。

全８巻とちょっと長い作品ですが、
心理描写などが上手く描かれている作品ですので、
興味を持った方は読んで見ることをおすすめします。

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