うしろのまざなし 【著者：艶々】

艶々さんの作品『うしろのまざなし』（少年画報社）

この作品なのですが、
ちょっと古ぼけたアパートの話で、
そこにはいろいろな住人と、
住人からは“おかあさん”と呼ばれる大家さんが
暮らしています。

ここに暮らす住人は普通なのですが、
それぞれの部屋にちょっと秘密があります。
その秘密とは・・・大家さんの部屋が見える穴があったり、
隣の部屋が覗ける隙間があったり・・・
備え付けのテレビからは怪しい映像が流れてきたり・・・

そんな部屋で楽しみながら暮らす住人なのですが、
住人同士、顔を合わせてもそういったことも語らず、
何もないことを装いながら暮らしています。

こんな怪しいアパートなのですが、
実は大家さんが見られることにより
気持ちの昂ぶりや緊張により、
女性を感じることのができる空間になっており、
大家さんの彼から譲り受けた物件だったのです。

毎度のごとく、艶々さんの作品は背徳感があり、
この作品も、ある意味ヤバイ作品でありながらも、
読んでいる僕も気持ちが昂ぶりました。

本当によくこのようなストーリーを
考えられると関心しながらも、
個人的には艶々さんの作品が好きなので
楽しませていただきました。

こんなアパートがあるのなら、
ぜひ、入居してみたいものです＾＾；

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